タレントランナーとして真っ先に思い浮かべる人の一人に長谷川理恵さんがいます。僕は、Rie’s HIGH!―みんな絶対、変われるよ を読んで感動しました。
みんなが彼女のように強いわけではないけど、彼女の言葉には勇気づけられます。
生活のリズムからものの考え方に至るまで、走り始めて自分のすべてがガラリと変わった。
幸せレーダーが敏感になった。
苦しいのにどうして走るのか?
走ることで幸せが広がっていくから。
なんて、ごはんがおいしんだろう。
今日も頑張って走ったなあ。
今、目一杯仕事してるよ。
1日1日、1時間1時間、生きているということをしっかり実感できるようになった。
それがとっても幸せ。
だから、どんなに苦しい思いをしようとも、また走りたくなるんじゃないかな。そんな気がする。
長谷川理恵さんの初マラソンについて
長谷川理恵さんは、雑誌のツアー企画でハワイへ行き、そのイベントの中でホノルルマラソンへ参加しないか誘われたそうです。
ジムで1年半ほど週一回走っていたそうで、ある程度体力には自信があったものの、社交辞令で「はい」と返事してしまったようです。
同時期に谷川真理さんとお知り合いになり、運命を感じてマラソンに初挑戦することを決意したそうです。その目標タイムは無謀にも4時間!
しかし、彼女はそのタイムが意味するものを把握していなかったようです。
本番まで、たった2か月の練習。しかし、幸いなことに中島進トレーナーというコーチが付いていて、筋トレも並行して行っていました。1か月後には皇居の周りを10km走っても楽勝になってきたようです。
ところが、インターバル走で800mダッシュを5本走ったときの彼女の感想はと言うと。
「瀕死の一歩手前。一歩も歩けない。」
間もなく、20km走の練習が始ましました。
「経験したことのない辛さ。10kmとは全然違う。」
練習が足りないせいだと思い、コーチに隠れて20km走をしたそうです。
本番1週間前に全力で5kmトライアル走、このときはコーチが設定した24分台をなんなく達成。
このタイムはそれほど速いというわけでもなく、5kmで倒れてもよいというのであれば、初心者でも出せそうなタイムです。
しかし、42.195kmはそんなに甘くない。
さて、迎えた本番。
30km過ぎてから呼吸が苦しくなる。
40km、鼻水が出て、おしっこ洩らす。
そしてゴール!!!
気になるタイムは・・・
なんと、3時間59分21秒!
走後の感想ですが、
周りの景色がキラキラと輝いて世界が違って見えた。生きてて幸せと大声で叫びたい気持ち。
初心者ランナーの皆さんは気をつけて!
もし、これを読んで、女性でも4時間で走れるのだから、と考えるのは非常に危険です。
長谷川理恵さんの、初マラソンにして、3時間59分21秒は極めて優秀な、いや奇跡に近い成績だと思ってください。
コーチがついていたことはもちろんプラスには違いありませんが、それだけでこのタイムで走り切ることはできません。
恐らく想像をはるかに超えるキツイ練習もこなしているはずです。そして、彼女の不屈の精神力には頭が下がる思いです。
僕の初マラソンの記録は5時間40分もかかりました。二走目にしても5時間を切るのが精一杯でした。
でも、それを恥ずかしいとは思っていません。
普通の人はそれでいいんです。
彼女の場合は、プロの選手と張り合おうかというくらいの勢いですから。
よく言われることですが、初レースは欲を出すな。
故障して生涯走れなくなるなんてことのないようにくれぐれも大事に走って下さいね。