ライティングの基本は、凝った文章や奇抜な文章を書くことではなく、相手に伝わる文章を書くことです。
伝わる文章の基本は、分かりやすいこと、そして相手に話すつもりで書くということです。
分かりやすい文章
分かりやすいとは、相手の頭で処理されるべきことを予め行なってあげることです。
理路整然と書くことが分かりやすい文章を書く第一歩です。
分かりやすい文章は視覚的効果がまったくない状態、つまりプレーンテキストであっても読みやすい文章です。理路整然と論理的に構造化された文章です。
構造化のために使える文字
と言っても、文字だけで構造化するよりも記号を使う方が分かりやすい場合もあります。次のような文字が使われます。
■表題 □要約 ●見出し1 ◎見出し2 ○見出し3・箇条書き
一人一人に語りかけるつもりで
ニューヨークでこういう事件が実際にあったそうです。真昼間に住宅街で通り魔事件がありました。
当然助けを求めて叫びましたが、声を聞いた人は他の誰かが既に助けているだろう、あるいは他の誰かが既に警察に通報しているだろうと考えて助けなかったということです。結局、助けるのが遅れてこの被害者は命を失ってしまったそうです。
ライティングにおいても、みんなに話すつもりで書かれた文章はどこか他人ごとのように思ってしまいます。たとえそれが不特定多数の人間が読むものであっても、一人一人に対して語りかけるつもりで書くことが大切です。